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うずらの品種

うずらはキジ科に属し、渡りをする鳥でした。 この野生ウズラを多産卵の品種だけ選抜して改良し、今の日本ウズラが
飼育されております。ウズラは世界中にいますが、家禽として飼育しているのは、 日本の他、ヨーロッパ、中米、南米、東南アジア、中国、韓国、台湾等で盛んに飼育され、食用多産卵の品種は日本ウズラだけです。

産地概要

日本でウズラの飼育が盛んになったのは、戦前のことで、栄養豊富、滋養強壮にと健康食品として重宝されてきました。 戦中、 餌不足となり殆どの飼育ウズラはいなくなり、戦後、東京でペットとして 生き延びて居たウズラを、豊橋の鈴経商店が譲り受け、この豊橋を中 心とした地域が、ウズラ卵の生産出荷量日本一になりました。また、古くは「鳴きウズラ」として愛玩用として飼われ、雄の鳴き声 「ゴキッチョウ」が武将達の武運「吉兆」の験を担ぎ、戦国時代からも愛 されていました。
  現在、豊橋では、21農家で約285万羽の飼育がされ、240万卵のウ ズラ卵が生産されております。このうちテーブルエッグとなっている生卵 の出荷は96万卵で、144万卵は水煮加工されております。安心、安全な食品として、衛生と品質にこだわった豊橋のウズラ卵は、農場の衛生管理は勿論のこと、GPにおいても厳しい検査を受け、洗浄 殺菌をして、消費者に安心して食べてもらえるよう日々努力をしております。 「賞味期限」表示は、生食として食べられる期間の目安として表示して ありますが、お買い求め後は、冷蔵庫で保管して戴ければ鮮度が保た れます。又、賞味期限後は、十分に加熱調理(ゆで卵、目玉焼きなど)
して戴ければおいしく無駄なく食べることができます。 ウズラの卵は、割りにくいと言うことを聞きますが、うずら専用の卵割カッターがホームセンターなどで販売されております。鶉農協にも常時 置いてあります。

鶉卵の利用

納豆に鶉卵を併せて食べると、カルシュウムの吸収が良く、ミネラルが 豊富に含まれており栄養バランスも良く、お子様や、お年寄り、次世代の生命を宿している妊婦の方には最適と言われております。又、鶉卵に含まれている成分の「オボムコイド」が、花粉症などの原因とされているアレルゲンを押さえる効果があると言われ、ヨーロッパでは、これを利用した医薬品が出ているほどです。
  夏は、ザルソバのつゆに、山かけに、ユッケに、最近では、モズク、メカブ等の小鉢ものの料理にいろいろアレンジして食卓を楽しむことができます。
  冬は、おでんに、煮物に、鍋物にとさまざまな料理に合う鶉の卵をどんどん利用してみてください。ご家庭で鶉の卵をゆでるときは、水からゆでて沸騰後3分ほどでゆで上がります。殻を上手にむくこつは、ゆで上がってから素早く冷水で冷ますと、殻と卵白の間に薄い層ができるので上手にむけます。更に、ナベに少し水を入れ鶉卵を入れ蓋をして、ナベを上下に強めに(卵をナベにぶつける要領で)振って、殻に細かいひびを入れてやると、ナベの中の水に洗い落とされて薄皮もむきやすくなります。

鶉のびっくり効果

ゆでた鶉卵を毎日ペットに餌に混ぜて食べさせていたら、皮膚炎、特にアレルギー性皮膚炎に効果が顕著に現れたと、言う人がいます。

鶉のびっくり効果

高タンパクの餌で飼育された鶉から排泄される、鶉糞は、鶉農協の堆肥場で発酵処理され田畑へ還元されています。
ミネラルを豊富に含んだ鶉糞発酵肥料は、作物の根から吸収される養分の吸収力を高め、葉の部分の光合成により、作物の栄養化を高めるので、作物本来のおいしい味が出ると無農薬有機栽培の農家の方に重宝がられております。
農業農村広報事業『あいち農業百科』より